電子書籍の普及が進まなくても、読書を楽しもう

このさき電子書籍が徐々に広まってきたとしても、すぐ電子書籍に乗り換えられるかどうかはわかりません。現在の動画配信や音楽配信のように不完全な状態がしばらくの間続くかもしれません。だから電子書籍の登場を待つことなく、紙の本の読書を楽しみ続けるというスタンスもあると思います。

動画配信や音楽配信の不完全さ

いまは、ネットから映画をダウンロードしてみることができます。でも、それをちゃんと利用している人はどれくらいいるんでしょう。私はぽすれんを利用してDVDを郵送で送ってもらって楽しんでいます。理屈の上ではDVDという物体を関東から郵送するよりも、情報だけを送ってもらったほうが簡単にできそうです。しかし現実は、流通しているほとんどの映画をDVD画質で(しかも旧作100円で)楽しめるのは「ぽすれん」などのネット宅配だけです。

動画だけでなく音楽配信もそうですが、あるマーケットではあるレーベルの作品が手に入らなかったり、マイナーな作品ほどどこのマーケットでも配信されてなかったりします。たとえばアップルのiTunesでソニーのアーティストの曲は手に入りません。手に入ったとしてもDVDやCDに比べてダウンロード版は画質も音質も劣ります。2010年時点ですべてをダウンロード販売に頼るのははっきり言って無理です。

iPadが電子書籍を可能にするのか

iPadが登場したおかげで電子書籍の時代が来た、もしくはくると世間の人は騒いでいるように見えます。しかし一利用者である私にはそれが本当だと信じられません。今まで書籍が電子化されなかったのは本当にiPadのような端末がなかったからなんでしょうか。

今までだって日本ではソニーや松下が電子書籍リーダーを作っては撤退してきました。パソコンで見られる電子書籍を販売している業者は結構前からありますが、いまいちぱっとしません。そもそもWWWって電子書籍みたいなものだったんじゃないでしょうか。

日本の携帯電話には、いちいちクレジットカードの番号を入力しなくてもコンテンツを購入できる優れた課金システムがあります。そのおかげで一部の層には携帯で読む漫画が普及しているようです。ではなぜそれを使って電子書籍が広まらないのか。

それに Nintendo DSi を使えば電子書籍なんてすぐ広まりそうです。すでにマーケットも課金システムもありますし、すでに何百万人という人が所有しています。

そもそも現在のデファクトスタンダードであるWindows上で読める電子書籍を広めればいいのではないかとか、特定のプラットフォームに依存する形式なんていう時代錯誤なことはやめて、ウェブ標準で読めるようにして、課金システムだけ貸し出せるようにならないのかとか、いろいろ疑問はつきません。

しばらくは電子書籍を無視するという立場

といっても電子書籍は今後徐々に身近になっていくと思います。とりあえず読めるようになったものから電子版を購入していくという手もあるとは思います。

でも今の動画配信・音楽配信がそうであるように、本格稼働してからもしばらくの間は欲しいものが手に入らない(入りにくい)状態が続くと思います。ちょっとした本は、紙の本屋に行かないと買えないのは不便です。本当はあの本が読みたいのに、電子化されていないからこの本を読むなんて私は嫌です。

じゃあ電子書籍のことなんて忘れて、普通に紙の本を読んでいたほうが、面倒なことに振り回されずにすむんじゃないでしょうか。運良く長生きできて、紙の本より電子の本の方が内容に富むようになって、しかも安く簡単に手に入るようになったら、それから乗り換えればいいのじゃないかと、今は思います。

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