mp3のビットレート論争は永遠に結論が出ないと思う理由

mp3とWAVEの違いがわかるわからないの話がうまくまとまらない理由と、圧縮された音源の聞き分けの方法について思ったことです。

■不毛なやりとりになりがちな聞き分け論争

mp3などの圧縮音源の違いがわかるかどうかの話はうまくまとまらないことが多いです。「mp3 聞き分け」などの検索結果で見つかる掲示板のログはたいてい不毛なものです。

「192kbps以上ならCDと違いがわかりません」
「いやわかる。320kbps未満は音悪すぎ」
「目隠し検査したらわからないって」
「おれは128kbpsでもわからん。」
「高級なスピーカーならわかるが、安物なら低くてOK」
「〇〇の研究では256kbps以上区別つかないってさ」
「いや俺はわかる」
「だからブラインドならわからいだろ」

思い込みかどうかは、目隠しした状態で検査(を第三者の手で)すれば簡単に分かりそうですが、多くの人にとってはそこまでするのが面倒なので話がややこしくなってしまいます。

■大きくすれば誰でもわかるのでは?

もうひとつは聴き比べをするときの状況によるんじゃないでしょうか。

画像で例えてみます。次の画像は片方がオリジナルのものでもう一方は圧縮されたものです。思い切って圧縮率を低めにしてみたのにあまり違いがわかりません(サムネイルをクリックすると元画像を表示します)。

しかし少し拡大すると一方の画像にはノイズが入っている事が分かります(1枚目の画像を拡大したり近くから見たりしても同じようになります)。これはディスプレイの質にそれほど左右されないはずです。

もっと拡大するとだれが見てもわかるほど画像は荒れていきます。ところが、画面から離れて遠くから見ると1枚目と同じように違いが分かりにくくなります。

■部屋で聞くのか広場で聞くのか

音声ファイルも画像も、非可逆圧縮するときは人間にとって分かりにくいようにデータを削っていきます。だから小さく再生するほど、離れて聞くほど、神経を集中しないほど違いが分からなくなるように出来ています。本当は何割もデータを削っているのにオリジナルとまったく同じに感じられるのがすごいところなんです。

部屋のスピーカーやイヤホンで聞いたら全然わからなくても、イベント会場で流したりすると音の違いが結構わかります。その違いを考慮しないから話がややこしくなります。


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