上野式 声のトレーニング―1分間でこんなに良くなる!

この本の用語で言うところの「地声」を目指す本です。ここでの地声は本当の自分の声のことです。本当の声とは今の声じゃなく(ことが多く)、まだ知らない理想の声があるというわけです。

対する本当じゃない声はウラ声。地声じゃない(つまり本来の理想の声じゃない)声は全部ウラ声です。

ボイトレ界には、喉の構造はみな一緒のようなもので、人によって違うのは使い方である、という考え方があります。使い方を正してベストな声を手に入れようということでしょうか。

推奨されないウラ声とは声帯をぴんと張る状態で、これはYUBAメソッドなどとも共通する考えですが、この本では緊張状態でありストレスのもととして、あまり良くないものとされています。

声帯を緊張させずに今どきの高いキーの歌に対応できるのかはちょっと疑問ではあります。またYUBAメソッドのように声帯を引っ張った状態をよしとする理論とは主張が正反対です。

この本のいいところは診断やアドバイスがとても具体的だというところです。ボイトレの本はつい精神論に頼ってしまいがちなものも多いですが、この本は違います。

○○な声の人は○○を○○すると良いというところがはっきり書かれています。例えば重い声の人は舌を柔らかくする、粘っこい声の人は表情筋を使うなどです。

舌の形の診断、喉の形の診断といった内容も詳しいです。舌や喉の形を目で見てタイプを調べて、それぞれのタイプにあった対策をするというのはやってて面白いです。


※2012年9月20日記事の内容を編集しました。

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