「1週間で3オクターブの声が出せるようになる本」タイトルに偽りあり?

まず「1週間で」無理です。本の中でもそういう前提で話が進んでいきます。見方によっては名前に偽りありです。

むしろ長い時間かけてじっくり取り組む本です。年単位の時間的余裕が必要でしょう。壁にぶつかってはまた戻るタイプの本です。

この本のメインの話題である、悪い癖を取って力を抜くことはそれだけ長い時間の取り組みが必要です。

でもこのキャッチーなタイトルがあったからこそ私の手元にあるわけで、ある意味では良いタイトルかもしれません。

余計な力を抜くことと、もうひとつは声帯のストレッチについての本でもあります。この声帯のストレッチが高い声の秘訣です。

YUBAメソッドの声帯をぴんと張るということとも一致しますし、米山文明先生の本の内容ともほとんど同じ原理です。

ゴムのような声帯をストレッチして引っ張れば声も高くなるのは理解できなく無いでしょう。

この声帯のストレッチには粘り強さとひらめき・発見が必要です。悪い癖を取る以上に果てしない時間が必要かもしれません。

ところでこの石川理論によると声帯は後ろに引っ張ることになっています。YUBAメソッドでは前に引っ張る事になってます。この違いは何でしょう。

おそらく人間の意識・感覚の問題だと思います。私もちゃんと理解してるわけじゃないですが前筋を後ろに動かすと喉仏は前に行くみたいで、それをどう感じるかなのかなと思います。

あとこの本で声帯の閉鎖のことはあまり出て来ません。閉鎖が弱い人は苦労するかもしれないし、むしろ無駄な力を抜くせいで弱くなる恐れもないかなという不安も感じました(杞憂かもしれませんが)。

※2012年9月18日に記事を一部書き直しました

この本の著者の公式サイトには「石川 芳プロフィール」のほかに、自伝(ヴォーカル物語)があります。

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