「魅せる声」のつくり方 ~ ボリュームたっぷりの声本

当ブログがボイトレ本の感想をいくつか書いている勢いで、今月出た新刊本「魅せる声」のつくり方を買ってみました。
プロの常識を破る画期的新理論というキャッチコピーで、その強気な売り出し方にひかれたりもしました。

新書サイズでページ数も普通の新書に見えるんですが、読んでみると幅広くいろいろな内容が詰まっていてとても読みごたえがあります。読むだけで終わらずに、内容をマスターしようと思ったら、とても長い時間と努力が必要になるでしょう。

プロを目指す人にも役立つのだと思いますが、一般人というか、私のようにもともと声を出すことが弱い人間に効果がありそうな内容でした。

最初、呼吸や発声を重視しているのかなと思ったら、後半は母音・子音のつくり方、鼻濁音や無性化のことなど調音のことも、触れるというよりしっかり書いてあって、声の本としとてバランスがいいというか、とにかく詳しいです。

この本の作者の名前は初耳だったのですが、声のサンプルのページをみたら、有名なCMの声も担当されているようです。いくつか聞いたことのあるものがありました。

■無声化 自動判定は可能か

日本語に無声化という現象があって、本来日本語は子音と母音がセットになっているのに、あるとき母音が消えることがあるというもので、この本ではとても分かりやすい理論で説明されています。

で、これってプログラムで判定できないかって思いました。漢字かな交じりの日本語の文章をローマ字に変換するツールはあるし、あとは正規表現で検索するだけなので。

お手軽にやってみるとしたら、WindowsのIMEの再変換機能を使って

  • 任意の文章をワードに貼り付け
  • 文章を選択して「変換キー」を押す
  • 「Escキー」を何度か押してひらがなになったら確定
  • 文章が余ったら同様に繰り返し処理

で漢字交じりの文章をひらがなにできます。それをローマ字に変換して、本に書かれた法則で無声化できる母音を探します。

試すとき正規表現は[k|(ky)|\|s\|(sy)\|t\|ch\|h\|(hy)\|p\|(py)][iu][k|(ky)|\|s\|(sy)\|t\|ch\|h\|(hy)\|p\|(py)] を使ってみました(正規表現のつかえるエディタが必要です)。

↓例文から無声化できるところを探すとしたら

1人当たりGDPの国際順位をみると首位のルクセンブルク(11.4万ドル)や2位のノルウェー(9.9万ドル)など上位は前年と変わらなかったが、米国(4.8万ドル)が8位から12位に順位を落とした。韓国(2.2万ドル)は25位で、OECD非加盟の中国は0.5万ドルだった。http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC2500V_V21C12A2PP8000/

ひらがなに変換して

ひとりあたりGDPのこくさいじゅんいをみるとしゅいのるくせんぶるく(11.4まんどる)や2いののるうぇー(9.9まんどる)などじょういはぜんねんとかわらなかったが、べいこく(4.8まんどる)が8いから12いにじゅんいをおとした。かんこく(2.2万ドル)は25いで、OECDひかめいのちゅうごくは0.5まんどるだった。

ローマ字にして判定

h[i]toriatarigdpnokok[u]saijunniwomirutoshuinoruk[u]sennburuku(11.4manndoru)ya2inonoruwe-(9.9manndoru)nadojouihazennnenntokawaranakattaga,beikoku(4.8manndoru)ga8ikara12inijunniwootos[i]ta.kannkoku ha25ide,oecdh[i]kameinochuugok[u]ha0.5manndorudatta.

[]に囲まれた部分が無声化できる母音です。

しかし意識的に無声化しながら話すってすごく大変ですので、これが判定できても練習の大変さは変わらないですけどね。

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